冬至とは北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日のことなんです。
なので、日照時間が最も短くなりますよ。
ちなみに太陽の位置が1年で最も高くなる夏至です。
この夏至と日照時間を比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があるそうですよ。
う~ん、改めて調べて書いてみると結構差があるものですね。
冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
冬至の日には昔からかぼちゃが食べられていました。
これにはちゃんと理由があります。
あなたはご存知でしたでしょうか?
その理由とは、かぼちゃが風邪にいいということが経験的に知られていたから(^^)
まあ、これだけだったらわざわざ記事にはしません。
他にも2つほど理由があります。
その1つとしてははかぼちゃが「冬至の七種(ななくさ)」だからです。
はじめに書いた通り、冬至とは1年でもっとも昼が短くなる日のことです。
ですから、太陽の力が一番弱い日=陰の気が極まる日なんですね。
ということは逆にこれから太陽の力が強くなっていく日=陽の気が強くなりはじめる日でもあります。
なので古来より冬至は運気も上昇しはじめる日とされています。
だから、この日にもっと「運」をつけるため名前に「ん」のつくものを食べるですよ。
これを「運盛り」といいます。
このような風習が日本にはあります。
ちなみに「冬至の七種(ななくさ)」がこれらです。
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん)=うどん
かぼちゃは昔は南瓜(なんきん)といいましたので、冬至の七種に入っているですよ(^^)
あと、もう1つは陰陽思想ですね。
陰陽五行説というものをあなたも聞いたことがあるかもしれませんね。
それはともかく、陰の気が極まる日に陽の気を補おうって考えです。
ちなみに、色や季節や方位を陰陽にわけるとこうです。
玄(黒)-冬-北-陰、
朱(赤)-夏-南-陽、
それで、カボチャは赤っぽい色をしていていますよね。
あと、かぼちゃを漢字で書くと南瓜です。
漢字からも推測できるようにかぼちゃは南方から来た野菜なんですよ。
そして夏に収穫されて、収穫してから熟成させて秋から冬にかぼちゃは食べられますよね
だからこそ、陽の気を補なうのに最適な食べ物にかぼちゃはなっているのです。
冬至にかぼちゃと柚子湯は必要?
冬至に何故かぼちゃを食べ柚子湯に入るのでしょ?
冬至にかぼちゃを食べる理由は上に書きました。
なのでここでは、何故冬至に柚子湯に入るのかを説明します。
冬至に柚子湯に入るのは….語呂合わせです^^;
柚子(ゆず)で「融通」がきく。
冬至=「湯治」。
一般的にはこうした語呂合せから柚子湯に入ると思われています。
まあ、これは後付の理由なのですがね。
本来は運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)のために柚子湯に入っていたそうです。
まあ、昔は毎日入浴しませんでしたからね。
また、冬が旬の柚子は香りも強いですよね。
この強い香りのもとには邪気がおこらないと昔は考えられていました。
ちなみに、端午の節句の菖蒲湯も禊が本来の理由です。
また、柚子は実るまでに長い年月がかかります。
なので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められているそうですよ。
まあ、柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したりしてくれます。
それに、柚子湯は、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果も期待できますしね(^^)
さらにさらに柚子湯には、芳香によるリラックス効果もありますよ。
元気に冬を越すためにもあなたも柚子湯に入りましょう。
ワタシなどは柚子をまるごとたくさんいれます。
銭湯などでも、かなりたくさんの柚子がお風呂に入っていますよね。
まあ、柚子を輪切りにしたり、半分に切ってから袋に入れてお風呂になどとあなたのお好みで柚子湯をご堪能ください(^^)
ただ、柚子を入れると肌に刺激があります。
特に肌がデリケートな方や子供にはご注意くださいね。
冬至のかぼちゃを美味しく食べる方法とは?
「冬至かぼちゃに年とらせるな」てことわざもあります。
まあ、昔は冷蔵庫などなかったし保存方法も限られていたからこのようなことわざも生まれたのでしょうね。
それはともかく、ここでは冬至にかぼちゃを美味しく召し上がるためにあずきかぼちゃの作り方をご紹介いたします。
材料です。
ここでは4人分で説明しております。
まずは、小豆の缶詰を用意しましょう。
あるいは、手作り小豆餡でも大丈夫です。
それから、南瓜1/2コ(550g)、出し汁350cc 、ミリン大さじ2、砂糖大さじ1、塩小さじ1/3、醤油小さじ1 を準備してくださいね。
作り方はこうです。
まず、南瓜のワタをなるべく残すように、種を取り除きましょう。
そして、かぼちゃを3~4cmに切ります。
その後に、南瓜の皮を下にして鍋に並べましょう。
次は出し汁(水+カツオだしの素でも可)を注ぎ入れてください。
それで、調味料を加えて火にかけましょう。
あとは、紙蓋かアルミホイルの落し蓋をする必要があります。
この時に、初め強火、後は中火で煮ましょうね。
そして、汁がなくなったら火を止めましょう。
その後に小豆餡を鍋にあけて2~3倍の水を加えてください。
それで、火にかけて薄めておくのです。
あとは、煮えた南瓜に小豆を流し入れましょう。
最後に一煮立ちしてあずきかぼちゃの出来上がりです(^^)
お好みで餅なども入れてもいいでしょうね。
ちなみに砂糖を全く使用しない『茹で小豆』で作る地域もあるそうですよ。
まとめ
冬至にはかぼちゃを食べて柚子湯に入りましょう
それで、あなたの運気を上げ、風邪を引かないようにしましょね(^^)