多汗症手術で必ず治るの?

多汗症に悩まされている方は、できるだけはやく状況を改善したいと願っていることでしょうね。
そのためなら多汗症を治すために手術をも辞さないという方も少ないはず。

ですが手術を受ける前に理解しておいてほしいことがあります。
それは、手術を受けたからといって、絶対に治るというわけではない

ということです。
残念ながらこれが現状です。

手術を受ければ治るようなイメージが強いです。
ですが手術を受けても中には治らない人もいます。

ボトックス注射であれば、高確率で多汗症を改善することが可能です。
その効果は3ヶ月~1年程度といわれています。

ですから効き目が切れたら何度も行わないといけません。
また他の治療法だと高い費用を支払っても、効果が現れないこともあります。
このことは理解しておいてください。

また、腔鏡下胸部交感神経遮断術や腰部交感神経節ブロックといった手術を受けると副作用があります。
それは、かなりの確率で他の部位から汗が出てくる代償性発汗が起きるのてす。

このように多汗症の手術には副作用もあります。
ですから手術を受けないという選択肢もあります。

多汗症で悩まれている方は手術を受ける前に良く考えて手術を受けるか受けないかを決めてください。

多汗症手術の後遺症とは?

多汗症手術をすると後遺症が残る場合があります。
そのことは十分理解しておいてくださいね
その上で手術をうけましょう。

ここでは多汗症手術の後遺症をみていきます。
まずは手掌多汗症の治療に有効な腔鏡下胸部交感神経遮断術(ETS)です。
この場合は、代償性発汗が発生するかもしれません(T_T)

この代償性発汗とは、手術で手からの汗を抑制することができたとします。
ですがその代わりに、体の他の部位から大量の汗が出てしまうことなのです。

この代償性発汗が見られない人もいますが、腔鏡下胸部交感神経遮断術を受けた方の9割以上はこの症状が発生するそうです。
ただこの代償性発汗が見られない人もいます。

ただ、腔鏡下胸部交感神経遮断術を受ける際は、代償性発汗が発生するかもしれないという覚悟は必要でしょうね。
また、体に熱がこもったりもします。
顔にほてりを感じる場合もあります。

これが腔鏡下胸部交感神経遮断術の後遺症ですね。

あと足蹠多汗症の治療に有効な腰部交感神経節ブロックの場合を説明します。
この腰部交感神経節ブロックには、代償性発汗と射精障害が起きる可能性があるそうです。
そのことは十分理解しておいてください。

また腋窩多汗症の治療に有効な剪除法の場合にも後遺症があります。
それは

ワキが色素沈着を起こしたりします。
また傷跡が目立ってしまうことがあります。

メスを使用しないボトックス注射は安心でしょうか?
実は人によっては腕の倦怠感や不快感などを感じることもあるようです。

メスを使わないので、あまり副作用の心配がないといわれていますがこのような副作用もあるので
十分覚悟して手術に望まれてください。

多汗症手術は保険適用なの?

多汗症手術に保険が利くかどうかわかりますか??
それ、気になりますよね?

もし、保険が適用されるのであれば、自己負担額が少なくなります。
そうだととても助かりますね。

逆に、保険が適用されないと手術費用は自己負担です。
そうなると手術を受けたくても決心ができないかもしれませんね(T_T)

多汗症手術に保険が利くかどうかその答えはというと
どのような手術を行うのかによって、保険が適用されるかされないかが分かれます。

ではどのような手術が適用可なのでしょうか。
それは、手掌多汗症の治療で用いられる腔鏡下胸部交感神経遮断術(ETS)です。
これは保険が適用されます。

また、ワキの多汗症の治療の際に行われる剪除法も大丈夫です。
この手術も、保険が適用可能です。

また、生命保険に加入している方の場合は嬉しいニュースです。
それは、高額医療費として一定額返還される場合もあるというのです。

ただ、保険が適用されない手術もあります。
それがメスを使わずに治療するボトックス注射です。
この手術には保険が適用されません。

このボトックス注射は、汗が出てくる部位にボツリヌストキシンを注入するという手術です。
何故これに保険が適用されないかというと厚生労働省に認可されていないからです。
ですのでこのボトックス注射には保険が適用されません。

そのため、ボトックス注射は病院によって手術の料金が違っています。
しかもたいてい高めに設定されてるようです(T_T)