前立腺肥大と前立腺癌の因果関係

前立腺肥大と前立腺癌には、関係があるのでしょうか?
結論から言うと無関係とは言い切れません。

前立腺肥大とは前立腺が肥大する病気です。
ですが、それは前立腺の内部の細胞が増殖する病気です。
これは、いわゆる「良性」と呼ばれる腫瘍の一種なのです。

これに対して、前立腺癌は、前立腺の外側で悪性の細胞が増殖する病気なのです。

人間は年を重ねるほど、細胞分裂の際に細胞が変異します。
また細胞が壊れたりした状態でコピーされたりします。
そういったリスクが歳をとるごとに高くなります。

前立腺肥大も前立腺癌も、高齢者ほど疾患率が高い病気です。
そのため、一般的に前立腺肥大だと思われる患者には、前立腺癌の検査も一緒に実施されるのです。

前立腺癌には自覚症状がありません。
初期の場合はですがね。
なので前立腺肥大の検査の際に念のために行うという理由です

前立腺癌は男性がかかる癌の中でも大変多いようです。
比率としてはこの前立腺癌は、肺癌に続いて二番目に多いみたいです。

前立腺癌は高齢者に発症するリスクの高い病気だと言われています。
ですから、前立腺肥大の検査では前立腺癌の検査も実施されるんですよ。

前立腺肥大に効果的な漢方薬は?

前立腺肥大の治療では、薬物療法があります。
その中で漢方薬が処方されるケースもあります。

また、民間療法として漢方薬を使うひともいるでしょう。

では、前立腺肥大に効果的な漢方薬はどんなものがあるのでしょうか?
それは
腎機能を向上させる働きのある漢方薬
、血行を促進させる働きのある漢方薬

これらが一般的ですね。
ですがその人の体質や症状などによっても変わってきます。

例えば、猪苓湯(チョレイトウ)という漢方薬です。
これは排尿痛や残尿感などを改善する薬としてよく使用されます。

また、清心蓮子飲(セイシンレンシイン)と呼ばれる漢方薬は
前立腺肥大・膀胱炎などに効果的ですよ。

これにも、残尿感や排尿痛・頻尿などを改善する効果が期待できます。

さらには、猪苓湯合四物湯(チョレイトウゴウシモツトウ)にも前立腺肥大には効果的です。
この薬にも、同じような効果が期待できます。

ですが、漢方薬は選ぶのが難しいです。
それは各人の体質や体力・症状に合わせて選ばなければならないからです。
ですから、勝手に感冒薬を選ばぶのはやめましょう。
必ず専門家に選んでもらいましょうね。

前立腺肥大のPSAって?

前立腺肥大のPSAとはなんなのでしょう。
あなたはPSAはどういう意味なのかご存知でしょうか?

これは前立腺肥大の検査でよく使われる言葉です。
「PSA値」というのもをみたことがあるかもしれません。
それでこのPSAというのは前立腺液に含まれる成分なのです。

本来、PSAは前立腺液に含まれる成分です。
なので、本来は血液中には存在しません。

でも、何らかの原因で前立腺が傷ついた状態になると、血液中に前立腺液が流れ込みます。
それにより、PSAの値が高くなるという仕組みです。
この何らかの原因とは例えば前立腺がんなどが挙げられます。

前立腺肥大を発症するのは、中高年の男性が多いです。
そのため、高齢になるほどがんを疾患することもあるのです。

このため、前立腺肥大の検査では、同時に前立腺がんの検査も一緒に行われます。
その検査の中の一つである血液検査でPSA値を調べるのです。

このPSA値が大きければ問題です。
もしこの値が大きければ、前立腺がんが疑われます。
ですが、必ずしもPSA値が高い=前立腺がんになるわけではありません。

前立腺がん以外でもPSA値が高くなります。
例えば、前立腺に炎症が起きたりすることで前立腺が傷つき、PSAが血液中に流れ出てることがあります。
この場合はPSA値が上がることがあるのですよ。

とは言え、このPSA値は前立腺がんの可能性をはかるための重要な検査です。
ですから一応受けておいたほうが良いでしょうね(^^)。