パーキンソン病とパーキンソン症候群の違いは?

パーキンソン病とパーキンソン症候群というものがあります。
この違いが判りますか?

名前は似ていますものね。
では実際はどのような違いがあるのでしょう。

それは現れる症状が大きく違います。
その違いをこれから説明します。

まず、パーキンソン病とは、黒質と呼ばれる脳の一部の神経細胞に異常が起こります。
それで、脳のドーパミンの分泌が低下してしまう病気と思っておいてください。

一方、パーキンソン症候群とは、パーキンソン病と同じような症状です。
ですが、パーキンソン病とは異なる原因によって引き起こされている病気なのです。

ではどのような要因でパーキンソン症候群を引き起こすのでしょう。
それはこれです。

・薬
・脳血管性パーキンソニズム
・病気

パーキンソン症候群を引き起こす最も多い原因ははなんだと思います。
それは薬の服用です。

パーキンソン症候群を起こしやすい薬というものがあります。
それを服用することで発症することがあるというのです(T_T)

次は脳血管性パーキンソニズムの説明です。
この脳血管性パーキンソニズムとは、脳梗塞などによって脳に出血を伴った際に起こる症状のことです。

これもパーキンソン症候群の原因なのです。

また神経変性疾患が原因でパーキンソン症候群が引き起こされます。
その病気とはこれです。

・進行性核上性麻痺
・大脳皮質基底核変性症

パーキンソン病とパーキンソン症候群の違いは、その原因と覚えておいてください。

パーキンソン病の治療薬は?

パーキンソン病の治療薬の紹介をここではしたいと思います。
パーキンソン病の治療薬は主にこういったものです。

・ドパミン作動薬
・脱炭酸酵素阻害薬
・ドパミンアゴニスト
・抗コリン薬
・MAO-B阻害薬
・COMT阻害薬

順に見て行きましょう。
ドパミン作用薬とは、ドパミンの補充を目的とした薬のことです。
これでドパミン不足をなんとかしようとする薬なのです。

次にいきます。
脱炭酸酵素阻害薬は、ドパミン作用薬のレボドパ(L-ドーパ)と一緒に服用されます。

ドパミンアゴニストとはどのような薬なのでしょうか??
それはドパミン受容体を刺激して症状を緩和させる薬のことです。

次にいきます。
抗コリン薬は、神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑えます。
これを目的とした薬なのです

そして、MAO-B阻害薬は、薬の効果を持続させるためにドパミンの代謝を低下させる薬のことです。
最後はCOMT阻害薬です。

この薬はL-ドーパを長く血液の中に存在させるためにL-ドーパの代謝を妨げる薬なのです。

パーキンソン病の治療ではこのような治療薬が使用されると思っておいてください。

ただし、どの薬にも副作用が存在するため、医師と相談しながら服用するようにしてください。

パーキンソン病の治療方法はどんなものがあるの?

ここではパーキンソン病の治療方法をみていきます。
治療法はこのようなものです。

・薬物療法
・手術療法
・脳深部刺激療法(DBS)
・リハビリテーション

です。
以前もお話したとおりパーキンソン病は完治は難しいです。
ですからパーキンソン病を発症した場合には、パーキンソン病の症状を抑制・緩和する治療薬が使われます。

ただ、副作用も強いようです。
ですがその副作用も気をつけなければいけません。

手術での治療法は定位的視床破壊術や淡蒼球破壊術などがあります。
これらの手術を行うことによって、震えを軽減させられます。

次は脳深部刺激療法(DBS)です。
この脳深部刺激療法(DBS)とは、脳に電気を送り、刺激を与えるという治療法です。
これは動作の調整を目的としているようです。

それに最後はリハビリです。
パーキンソン病の治療においてもやはりリハビリテーションは重要です。
リハビリテーションを行うことで、歩行障害や姿勢障害を改善することが可能です。
ですが簡単ではないでしようけどね。

またパーキンソン病のリハビリテーションの中には発語練習もあります。
このようなものがパーキンソン病の治療方法です。

以上がパーキンソン病の治療法として、代表的なものです。
どれにするかはお医者さんとよく相談してから決めてくださいね。
自分で判断するのではなく、専門医と相談して、どのような治療法が良いのかを決めるようにしましょう。